動機づけ面接とは?

 やる気を引き出す、やる気スィッチを探す・・。

目の前の人から内的動機を引き出し、行動変容を支援する。

 

 何か新しい行動へ踏み出す時、

 これまでの行動を変えたいと思っている時、

 そして、新しい行動を定着したいと思っている時・・。

 

 変わりたいけど、やっぱり・・いいや・・と思ってしまうことが多々あります。

 実は、「変わる」というのはエネルギーが必要です。

 

 目の前の人から変わる方向へ向かうエネルギーを引き出し、

 その人の力を最大限に活かす面談スタイル。それが動機づけ面接:MIです。

 

 動機づけ面接法(以下MI)は,問題飲酒や薬物などの依存症治療から実証研究を経て開発された面談スタイルですが,公衆衛生や医療現場,教育現場などでその介入効果が明らかにされている面談技法です。


 MIにおける「動機づけ」は動機“漬け”ではなく,変化のための動機づけはクライアント自身から引き出します。
MIの特徴は,人の行動が変わる背景にある両価性(変わりたいけど変わりたくない)を丁寧に扱い,個々人の内的動機や価値観を引き出し,行動変容の準備段階に合わせ,変化の方向へ導く「協働型」のスタイルであり,援助者側からの情報提供を主体とした指導,強制や説得という「指導型」とは異なります。
来談者中心療法と目的志向性を併せ持ち,なおかつクライアントとの協働的なスタイルであるMIは,これまでの実証的なエビデンスの集積結果から,指導型よりも介入効果が高い事が示されています。

 

疾病管理や予防を目的とした健康教育,保健・修学・進路指導という教育現場において,不機嫌で反抗的な態度を示すクライアントと面談を効果的に行う上で,有効なアプローチの一つであると言われています。

 

海外では、対人援助の専門家がMIを学ぶことが基本となっています。

日本でも近い将来、すべての専門家がMIに触れてから現場で活躍するような、そんな時が来ることを

心から願っています。