2024年  MI バトンリレー

 こんにちは。わたしがとても尊敬している領域の専門家の先生方に講演をお願いしました。

 MIは、他の治療スタイルやカウンセリング、そして色々な学びとの融合によってその威力を発揮していきます。

 

 わたしは、時代の変化が早くなっているものの、人間の意思決定のスピードはそれほど迅速ではないと思っています。

 無理やり決めて後悔するのであれば、少し、答えを出さずにモヤモヤと考えることもいいのでは?

 そのように思っていた時に出会ったのが、ネガティブケイパビリティでした。

 米沢先生はアルコール治療の大家です。先生と話していると対話を続けることで、人が持つ可能性や資源を再認識できる。

 人は変わり続けることができる・・・・・と感じることができました。

  7月はわたしが尊敬する米沢先生に講演をお願いしています。

 

 どんな逆境でいても、100%の失敗はなく、ほんの一握りのひとがチャンスをつかむことがある。

 わたしがこれまで、何千人と学生や社会人学習者を出会ってきた中において、他の学生が失敗の言い訳になることばかり述べる中である学生は、どん底においても輝いていました。

 河村先生のポジティブディビアンスに出会った時。苦境や逆境にあって輝き続けていた学生たちのが顔が浮かびました。

河村先生と話していると静かなエネルギーと謙虚で学び続ける中にも確固たる未来を見据えている強さを感じます。

 

 9月は国際的にも活躍している素敵な河村先生をお呼びします。

 

 橘先生の周りにはいつも穏やかで静かなエネルギーに満ちた仲間が集まります。

 先生と初めて会ったのは2014年の新潟で。認知行動療法の可能性をさらに発展させるために、とMIを非常に熱心に学ばれていました。

 シカゴでTNTの研修を受けてMINTメンバーになった先生。

 2022年からは病院長としても活躍されています。

 

 わたしにとって橘先生はとても頼りになるMIを学び続けるトレーナー仲間です。

 

 11月はそんな頼りになる橘先生に登壇してもらいます。 2024年3月31日

 


第1期 MIバトンリレーの講師決定

第1回 「モヤモヤする力:ネガティヴ・ケイパビリティとOD」


2024年 7月23日 20時から21時半
講師:米沢 宏(よねざわ ひろし)
所属・専門
株式会社ジャパンEAPシステムズ 取締役・顧問医
筑波大学医学専門学群・同大学院修了。医学博士。
思春期問題、家族問題、自殺問題などを研究。
2017年より現職。
EAPカウンセラーの指導のほか、契約企業の従業員の健康管理、人事労務への助言等に携わり、健康経営まで含めた情報を発信中。
2021年、長年の母子保健への貢献により厚生労働大臣表彰を受賞
産業領域におけるオープンダイアローグの第一人者!
「ネガティブケイパビリティとオープンダイアローグ」

 


講演のめだま!

 

VUCAの時代といわれる21世紀。テキパキと答えを導き出すことが可能なことばかりではありません。

 

ネガティブケイパビリティ」は、解決できないことに対して無理に早急に

 

結論を急がず、答えがなかなか出ない状況に耐える「モヤモヤする力」ともいわれています。

 

このモヤモヤ感を対話を通して、仲間とその文脈を分つこと。

 

オープンダイアローグの魅力と可能性を米沢先生の講演を通して感じてもらえたらと思っています。


第2回 「ポジティブ・ディビアンス:小さなことへの気づきが生む大きな変化」

2024年9月23日 20時から21時半
講師 河村洋子(かわむら ようこ)先生

所属・専門産業医科大学 産業保健学部 安全衛生マネジメント学 教授。
アラバマ大学バーミングハム校公衆衛生大学院で博士号取得。

専門分野は、ヘルスコミュニケーション、行動科学、組織コミュニケーション、
開発コミュニケーション。

 


講演のめだま!

 

 ポジティブディビアンス(PD)は最近よく耳にすることも多くなった「マインドフルネス」に通じるところがあります。

 

社会課題解決のフレームワークであるPDですので、個人レベルというよりは、集団のレベルと言えます。

PDは、集団内部の聞こえていない声を聴き、見えていないものを見ようとすることを促します。

 

普段気づいていないものごとは、とても小さなことです。でもPDで見つけ出すのは、課題を解決する「秘策」であって、宝ものです。

コミュニケーションにおける些細な所作が大きな違いを生むように、

私たちの中に潜んでいた「秘策」は大きな効果をもたらす可能性があるものなのです。

 

PDの考え方が自分自身に浸透してくると、個人レベルのマインドフルネスも高まってきます。

自分と「みんな」のマインドフルネスが上がると、VUCAの時代もよりエキサイティングな挑戦として受け止め、

しなやかに凌いでいく力を高めることができるかもしれません。

 

そのような、思考の転換と、視点を変えた課題解決の糸口を見つける方法を講話を通して皆さんと共有したいと思っています。


第3回「動機づけ面接を活用する~認知行動療法との統合~」

2024年11月23日 20時から21時半
講師:橘 輝 (たちばな あきら)医師
2022年4月より新潟県末広橋病院 院長

 

不安症、強迫症、ストレス関連障害、うつ病、

境界性パーソナリティ症が専門。

・医学博士(新潟大学)

・精神保健指定医

・日本医師会 認定産業医

MINT(動機づけ面接トレーナーネットワーク)メンバー

・日本精神神経学会 専門医・指導医

・その他の所属学会:日本認知・行動療法学会、

 日本認知療法・認知行動療法学会、

 日本精神科診断学会 等

 

2021年より動機づけ面接国際ネットワークのメンバーとして新潟を中心に

動機づけ面接の研修会も実施中。
臨床において、認知行動療法、弁証法的行動療法と動機づけ面接を
統合したアプローチを実施している数少ない専門家。
先生の講演で精神科領域の患者さんへのアプローチの多様性と
能性を感じていただければと思います。